ファイザー、モデルナ、アストラゼネカ、コロナワクチンは何種類あって何が違うの?

世界の多くの国ですでに始まっている「ワクチン接種」

新型コロナウイルスに対する人類がようやく用意出来た対策こそが「ワクチン」です。

しかし、新型コロナウイルス(Covid-19)向けに作られたワクチンは従来の物とは全く製法で作られている「新技術」を試した物。

それが安全なのか、多少のリスクは伴うと言われていますが、「コロナのワクチンは何種類あるの?」という疑問が浮かびますよね。

多くの製薬会社がワクチンを作って販売しています。

今回は世界的に使われているワクチン全種類をどんな製法で作られていて、どれくらい安全なのか、そんな数値をメインにワクチンの種類を一緒に見ていきましょう!

ワクチンってリスクを伴いますが感染するリスクの方が高いのか、ワクチン接種はどれほど安全なのか、気になりますよね。

そんななんとなくモヤモヤになっているワクチン状況をこの記事を読んで解決しましょう。

著者「ゆうき」

マレーシア在住18歳学生ブロガー。マレーシアの名門インターナショナルスクールに9年間通い、日本語・英語・中国語が喋れるマルチリンガル。2018年には討論アジア大会で入賞、2020年にはオックスフォード大学主催の論文コンテストでカテゴリー入賞。複数のウェブサイトやブログを運営。  

コロナワクチンの種類

新型コロナウイルスに対するワクチンはすでに多く開発されていますね。

各国の多くの製薬会社が販売しています。

すごい早かったよね!

人類の危機という事で急ピッチで進められたワクチン開発、なぜこんなに早く開発出来たのかと言うと実は「新しい技術」を使って作っていたからです。

今までのワクチンとは全く違う!

従来の「弱体化させたウイルスを打つ方法」や「無害化したウイルスを打つ」というのとはまったく違う。ウイルスのRNAを打つという今まででは考えられなかった方法で早く開発する事が出来たワクチン。

その為ワクチンに対する懸念が多く上がっているのも事実。

今回は「世界で使われているワクチン」のメインストリームモデルを見ていきましょう。どのワクチンが良いのか、選ぶことは出来ませんが「どんなワクチンがあるのか」「自分の国で使われているワクチンはどんなのなのか」そんな疑問を晴らす事が出来ます。

新技術、mRNA製法のファイザー

さあワクチンの中でも一番有名で、世界的にも使われているのがアメリカの「ファイザー製薬」が開発したmRNA型のワクチンです。

日本でも認可されているあれ!

これはどんな特徴があるの?

これぞまさに「新時代のワクチン」と言われています。

mRNAとかいうちょっとよく分からない名前が付いていますよね、これ「メッセンジャーRNA製」という今までで一度も使われた事のないワクチンの製造方法を表しているのです。

じゃあ危険なんじゃ、、、

使われてきた事は無いけど、メリットは大きいから今回使ってるんだよ!

実はmRNAワクチンというのは新しい技術で、今までの「弱体化、無毒化されたウイルスを使う」のとは全く違う方法です。

mRNAワクチンではウイルス自体を注射する訳ではなく、「ウイルスから取ったRNA(DNAの半分)の遺伝物質のタンパク質を注射する」という方法で、体内で形成されます。

体内でウイルスが作られるの???

ウイルスというか、ウイルスの「タンパク質」が出来る。

そんなウイルスのタンパク質が形成されれば、体は自然と抗体を作り出し、ウイルス自体にも感染しなくなる、そんな方法がファイザー製薬が作っているコロナワクチンの作り方。

なので今までより早く作れますし、製造もメチャメチャ早い。

世界中がワクチンを買っても生産が追いついている。

ウイルスを培養して、それを弱体化させて、、、なんて方法は時間がかかるので、従来の方法ではコロナに対する人間の武器を作るまでに時間がかかっていましたが、この方法は「タンパク質」だけ作ってそれを注射すればいいので比較的簡単、そして早い。

BBC(2020)によるとこの画期的なワクチンは早く、9割以上の効果が認められるとの事ですが、しかし「今まで試したことが無い」ので「ちょっと、、、」という声もあるのです。

すでにアメリカなどではこのワクチンは大量に接種されていて、副反応は多くは報告されていないですが、長期的な副反応があるのか、無いのか、まだ疑問は多く残っているワクチンです。

同じくアメリカから「モデルナ」

先程のファイザー製ワクチンと似ている事でよく比較対象となっているのが同じくアメリカの製薬会社「モデルナ」が製造したワクチンです。

これは構造違うの?

これも同じくmRNA製。

新しい技術を使って作られていて、これも同じく2回の接種が必要。有効性も9割超え、副反応の確率もファイザーと大差ありません。

この2つは「ほぼ同じ」です。

そりゃそうですよね、作り方もほぼ同じなのですから、似ていて当然。

そんな似ている「モデルナ」のワクチンも世界各国で使われていて、日本でも認可を受けています。

イギリスからの刺客「アストラゼネカ」

アメリカで開発された2つのワクチンを見てきましたが、イギリスで開発されたワクチンがアストラゼネカ製」のコロナワクチンです。

一時血栓が出ると話題になりましたが、、、

って事は避けたほうがいいんじゃない?

血栓の可能性も「無くな無い」というレベルで、決して多いとは言えません。ファイザー製のワクチンだって副反応は数十万人に1人程度は出ますし、基礎疾患を持っているか、持っていないかなどでも異なると言われています。

年齢差もあるので一概に「危険」とは言えない。

一時的に使用を止めた国も多くありましたが、再検査後また認可している国が多いのも事実。

これ、上2つのワクチンとは作り方が異なっています。

アストラゼネカ製のワクチンは「ウイルスベクター」という方法で作られていて、mRNAとは全く違う方法。

従来の方法?

これも実は「新技術」

オックスフォードとアストラゼネカが共同で開発したワクチンは「ウイルスベクター」と呼ばれる方法で作られていて、簡単に言えば「無害化した遺伝子組み換えウイルスを運び入れる」という方法。

不活化ワクチンとは違うの?

平井教授(2018年)によるとウイルスベクターとはその「運ぶ」ポイントが重要で、無害化した遺伝子組み換えのウイルスを包み込んで標的細胞に持っていく、その行為が「ウイルスベクター」と呼ばれているんだ。

なので普通に無害化したウイルスを注射しているのとはまた違う方法です。

そしてその遺伝子組み換えウイルスの元が「チンパンジーの風邪ウイルス」を組み換え作ったもの。

このウイルスベクターが安全かどうかはまだ議論されている最中、、、

血栓が出来てしまった理由としてこの「ウイルスベクター」が原因では無いのか、とも言われているので「完璧に安全」とは言い切れませんが、完璧に安全なワクチンなんて無いので許容していかないとダメですね。

これも新しい技術で、だからこそ早く開発出来たし、世界中でワクチンが必要となっている今、大量生産出来る方法として新しい技術も注目されていて、どんどん取り入れられていっているのです。

中国からきた「コロナバック」

コロナバックは新技術によって作られているワクチンでは無い、従来の製造方法で新型コロナウイルス向けのワクチンの製造に成功しました。中国のシノバック社」が開発した全く別のワクチンとなっています。

だから安心っちゃ安心。

中国製って、、、

中国製だからと心配になっている人も多いですが、結局どこで作られても大して変わらないし、リスクだって、有効性だってさほど変わりは無い。

ただシノバック製のワクチンは副反応のデータが不足していると言われていて、分かっていない部分が多いというのが難点。

当初は有効性50%と言われていたのですが、その後の研究で有効性が90%を超える事が判明、トルコでは91%の有効性が確認されています。

国によって有効性の数字に結構なばらつきがありますが、、、

シンガポール南洋工科大学によると、このワクチンは「狂犬病ワクチン」などと同じ手法で作られていて、副反応に関しては倦怠感しか報告はされていない。

なので安全とも思われているが、なんせデータ不足なのでまだ分かっていない部分が多いので心配という声や、導入を見送っている国が多いのです。

今後導入国がさらに増え、データが増えてきて副反応の様子も見ることができれば、さらに多くの国でも使われる事になるでしょうし、従来の方法という既に安全と実証されている方法で作られたワクチンという事もあり人気が出そうですね。

欧米以外でWHO初の認可「シノファーム」

WHOは今まで欧米で製造されたワクチン以外の認可はしていませんでしたが、そんな中初の認可となったのが中国「シノファーム」のワクチンです。

すでにアラブ首長国連邦などで使われていて、多くの実績があるワクチン、また世界中にワクチンを届ける取り組み「COVAX」でも使用されています。

これはどうやって作られているの?

これもコロナバックと似ている、不活性化ワクチン。

簡単に言うとウイルスを無毒化してそれを注射している、それが不活性化ワクチンで、今ままでの他のワクチンでも使われてきた方法です。

なのでデータがある、というのは事実なのですがこの「シノファームとしてのデータ」は実は少ない。

使い出されてから研究してるんだ。

有効性も国によってまちまち、副反応も様子見状態、そんな状態で緊急使用を認可して、使われています。

その後WHOにも認可され特に発展途上国で使われていくようなので、(保存方法がmRNA製に比べて楽)さらにデータが集まり安全性が確認される事でしょう。

ロシアの…「スプートニックV」

そしてこの記事最後に見てみたいのが、日本では認可されていないがロシアの「スプートニックV」というワクチがある。

名前が、、、

失敗した宇宙船由来だからね、、、

ただしワクチンは失敗しない事を祈りたい。このスプートニックVはイギリスの「アストラゼネカ」に製造方法は似ています。

ただし保存方法が楽、運搬が楽、そんなメリットがあるのがこのロシア製のワクチン。

スプートニックVは乾燥する事ができ、ドライアイスを積まないといけないファイザーなどと比べて運搬が楽、そして一気に多くの量を輸送する事が出来ます。

またこれの「簡単版」ワクチンで「スプートニック・ライト」というワクチンの製造も行っていて、さらに気楽に、簡単にワクチンを打つことができるように1回の接種で良いワクチンも承認されました。

ロシア製のワクチンは安くて、気軽で、運搬しやすい。そこで発展途上国などに向けて販売を行うようです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

参考文献:
BBC(2020)新型コロナウイルスの「画期的な」ワクチン、BBCニュース<https://www.bbc.com/japanese/54869478>2021年5月27日閲覧。
平井宏和(2018)ウイルスベクター<https://bsd.neuroinf.jp/wiki/ウイルスベクター>2021年5月27日閲覧。
Yvett Tan(2021)Covid: What do we know about China’s Coronavirus Vaccines? <https://www.bbc.com/news/world-asia-china-55212787>2021年5月28日閲覧。



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