AP日本語を日本人が取るメリットは無い。

アメリカンスクールでは高校在学中に大学初等教育の授業を受講する事ができるAPコースという特殊なコースがあります。

最後にテストを受け、点数が5点満点中3点以上であればそこではじめて大学での単位として認められることもあるとても優れた天才コースです。

そんなAPコースの中には日本語というのもあり、実はこのAP日本語は世界で一番受講人数が少ないAPコースです。

そんなに日本語勉強する人少ないんですね。

日本人なら比較的簡単に取る事ができ、もちろんテストの受験資格もある。
果たして日本人が外国の日本語のテストを取るメリットはあるのか気になりますね。

そんなAP日本語についてテスト運営のCollage Board公開の情報を元に紐解きます。

AP日本語

AP日本語(Japanese)はAP(AdvancedPlacement)コースで提供されている大学レベルの日本語コースです。

 

アメリカの教育団体Collage Boardが運営するこのテストでは、もちろんこのAP日本語の受験者は日本が母国語で無い方が多く日本人で受けた事は聞いたことがありません。

 

AP日本語は数あるAPコースの中で最も受験者が少ないコースとして知られていて、学校でもコース自体は教えられていません。

テストのみの受験は可能で、学校側に依頼すればAP日本語のテストを受けることはできますが飽くまでも独学で勉強する必要があります。

独学で日本語の勉強、、、世界一難しい言語の一つとして数えられている日本語を自力で受けるのはとても大変そう。日本人の僕でも想像しただけで無理そうです。

 

それは世界中のアメリカンスクールでも同様の状況で、AP日本語のテストを受けることはできますが教えているケースは少ないようです。また受験者は日本語を独学で勉強してきた外国人が多く、1年間日本語を勉強して取れるような内容でもありません。

テスト問題

例題や過去問題がネット上で公開されていて実際にいくつかの問題を見ることができます。いくつかの例題を実際に見てきて、大体のテストの様子が分かる問題を3問ピックアップしました。

問題文は英語で表記されているので、日本語、英語の両方の力が必要となります。日本人が取る場合は日本語は問題ないでしょうが、それ以上に英語を勉強する必要があるかも。英語もそれなりに難しかったです。

 

APを取ろうと検討している方であれば英語力も十分足りていそうなのであとは翻訳スキルですね。APJapanese Language and Cultureは4セクションに分かれていて、リスニングやライティングなどのスキルも必要になります。選択式問題の他実際に書く必要がある問題もあり、合計で2時間のテストです。

問一

まずリスニング問題で以下の会話を聞き取り返事を日本語で返す事が必要になります。時間制限があり20秒以内に返事を出す必要があります。

 

始めまして。今後日本語の勉強のお手伝いをする事になった高木ゆみといいます。よろしくお願いします。

まず、なぜ日本語を勉強しているのか教えて下さい。

そうですか。日本語の勉強の中で、もっと上手になりたいことは何ですか。

分かりました。じゃ、これからの予定ですが・・・週に何回会いましょうか?

Collage Board

 

漢字や書き方もそのまま問題からコピーしていますが、上記はリスニングのテストの為テスト時に表示される事はありません。

この問題を文章無しで聞き取るのか…

 

第二言語として日本語を勉強していてこの内容を聞き取りさらにこれに対して日本語で返事をするというのはとても難易度が高いです。

 

1年間日本語を勉強しただけでは解読はほぼ不可能でしょう。

問二

 

AP日本語の問題集を見ていて面白いと思ったのはテクストメッセージ式の問題です。日本人とメッセージでやり取りしている事を想定した問題が作られています。

 

今日は、リサイクルやかんきょうについてお聞きします。よろしくお願いします。

あなたの学校では、どんなものをリサイクルしていますか。

学校でリサイクルすることについてどう思いますか。

リサイクル以外に、かんきょうのために何をすればいいと思いますか。

リサイクルについて学校で発表するんですが、ポスターとビデオと、どちらを使った方がいいでしょうか。

日本のかんきょう問題について、何か聞いてください。

Collage Board

この問題は2016年AP日本語で実際に出題されたテスト内容をCollage Boardが公式ウェブサイトで公開した物です。漢字や言葉使いは変えていません。

時々漢字が使われずに書かれているのは難しすぎるから、例えば「環境」=「かんきょう」と書かれているのはそういった理由があるらしいです。

この問題では上の日本語をすべて読む必要があり、それについて答える必要がある。漢字も十分に多く使われているが、日本人からすると少し違和感を感じますよね。

 

メッセージでここまでちゃんとした日本語は使いませんが、テストなので崩さずに敬語で書かれています。しかしこれをすべて読んで、理解して、答えるのは。。。内容も難しい。

日本語を理解できてもいきなり:

「日本の環境問題について何か聞いてください」

と聞かれても日本人の僕でも即答できません。

 

これはそもそもの日本語力の前に環境問題についての知識が必要だ・・・

問三

Present your own view or perspective on Japanese toys and/ or games. Discuss at least FIVE aspect or examples of Japanese toys and/or games. Begin with an appropriate introduction, give details, explain your own view or perspective, and end with a concluding remark.

Collage Board

この問題は日本の文化についての問題で、英語で出題されています。

問題を簡単に日本語訳すると「日本の伝統おもちゃやゲームについて、自分の論点をまとめてください。最低でも5つの例を出し、前書き、結論、を詳しくまとめる事。」という内容。

これは書くのではなく、喋る必要があり、4分以内にまとめて録音しないといけません。

 

これ、日本人の僕でも出来る気がしない。いきなり日本の伝統ゲームについて4分間語れと言われてもそんなに知らない。。。日本の文化についてのテストは上記の問題の様に出題されていて、結構面白いです。

 

文化に対しての問題は日本人であっても高を括る事はできず、しっかりと日本の文化について勉強して理解していないと回答できません。

それを第二言語として勉強して答える、、、

単純に凄すぎです。

日本人が取るメリット

Photo by Pixabay on Pexels.com

日本人がこのAP日本語を取るメリットは一つあります。

それは在外期間が長い、もしくは日本の教育を受けていない場合日本語ができるという証明になります。大学進学にも使うことのできる単位なので、日本語が話せるという証明は大きいです。

APで高得点を持っておくと大学側もその単位を認め、大学の単位へ変換してくれる場合があります。また進学にとってもAPを持っているとその分プラスポイントとなるので簡単に取れるようなら取っておいても得。

またカルチャーなどに関しての質問も出てくるので、日本の文化を理解しているという証明にもなる。日本の大学や日本語学科など日本に関連する勉強をするなら絶対に取った方が得なAPコースです。

フォローおねがいします!

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