サードカルチャーキッズについての理解を深める必要。これからTCKは増えていく一方

第三文化の子供、サードカルチャーキッズという言葉を聞いたことはありますか?

自分の文化が分からない、どの国にいても外国人と見られてしまうそんな人の事を「TCK(サードカルチャーキッズ)」と呼びます。

どこに行っても外国人、自分のアイデンティティをどう確立するのか…

特にハーフの子に多い現象なのですが、自分の故郷はどこ?と聞いても答えられない、国籍上は・・・という国はあっても果たしてそれを自分の故郷と言えるのか、そんなサードカルチャーキッズについて理解しましょう。

サードカルチャーキッズとは

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サードカルチャーキッズ(TCK)は多文化の環境で育っていて、自分のアイデンティティを一つの文化に確立させる事が出来ない子供の事を指します。

またアダルトサードカルチャーキッズは子供時代サードカルチャーの環境で育っていたため、自分の本国の文化に馴染めなかったり理解が追い付かない大人の事を指します。

例えば両親の国籍が違うハーフの子供であったり、違う国で長い期間暮らしていたり、生まれたのが外国だったという子に多く当てはまる事です

サードカルチャーキッズは周りからは理解されにくく、世間的に普通だと思われている事が理解できない事があります。それも育っている環境が全く違えば、本国の文化に触れられる事も少なく、暗黙の了解も知りません。それらを勉強できる環境にいない、体験できる環境にいないのですから、これは当然の事です。

サードカルチャーキッズは自分のアイデンティティ確立に悩んでいて、「何人(なにじん)なの?」と聞かれると答えられないかもしれません。日本人だけど育ったのは外国で、、、日本には住んだこと無い。

実際に僕の友達でも日本に住んだ事がほとんど無い日本人もいます。

サードカルチャーキッズ 多文化の間で生きる子どもたち

そこでデビッド・C. ポロック氏著「サードカルチャーキッズ、多文化の間で生きる子どもたち」という本を紹介します。

この本はサードカルチャーキッズ(TCK)やアダルトサードカルチャーキッズ(ATCK)の事について書かれていて、自分の事と結びつけることができる方も多いと思います。

僕自身、完全な日本人ですが人生の約半分をマレーシアで過ごしていて、教育の大半は英語で受けています。しかし町中に出て使うのは中国語、家族とは日本語で会話していて自分は何語を喋っているのかわからなくなってしまうこともあります。

食べる食事は日本食が多いですが、暮らしている環境はマレーシアの環境。ご近所さんはマレーシア人、外に出かけるときはマレーシア、お祝いしているのもマレーシアの祝日です。

そしてアメリカンスクールの高校へ通っているので、教育システムはアメリカのカリキュラム。学校の生徒には中国人が多いので中国の文化、考え方に触れる機会が多い。そこで一つの疑問が浮上、「自分は何の文化で生きていて、自分の生き方はどの文化に該当するのか?」

日本に暮らしていたのは小学校3年生まで、人間の記憶力はそこまで良いものではないので日本で暮らしていた頃の記憶は多くはありません。

一つ一つの文化や日本での「通常」も覚えていない。外国で住んでいれば「日本人」という目で見られるので日本の文化の事をよく質問されます。

しかし日本に帰れば「半分外国人」という目で見られマレーシアの事やインターナショナルスクールでの事を聞かれます。果たして自分のアイデンティティはどこにあるのか、自分はどこにいても外国人なのか?

もし自分がTCKに少しでも該当すると思ったら是非読んでほしいのが今回の一冊。

TCKについて書かれている本で、上で紹介したデビッド・C. ポロック氏著のサードカルチャーキッズ。

自分がサードカルチャーキッズでなくても、本当にこのサードカルチャーキッズについての理解を深めてほしいと思います。

新型コロナウイルスの影響で本帰国する帰国子女の方も多く、日本に帰るというのか、日本へ行くというのか。。。そのような在外期間が長い方もいます。サードカルチャーキッズとはいったいどういう物なのか理解を深め認めてあげる事によってTCK自身も気持ちが軽くなります。

Amazon Japan サードカルチャーキッズ 多文化の間で生きる子どもたち(本リンク)

グローバルノマド

ノマドとは「遊牧民」という意味を持ち、つまり世界的遊牧民と直訳する事が出来る。簡単に言うと世界中を旅していて一か所に長い期間留まる事が無く暮らしている人の事です。

職業として世界中を旅しながらブログを書いたり、動画を作ったりしている人もいて、一種の憧れもあると思いますが、実はグローバルノマドの環境で育った子供もサードカルチャーキッズになります。

世界中の文化を体験する事はとても良い経験になりますが、自分の本国には住むことはない。つまり日本の文化を知る方法は無いので将来帰国した場合にはTCKの扱いです。しかし海外で様々な経験を積んでいる分、人より世界の事に詳しかったり、行動力があるなどの他のメリットがあります。

帰国子女

帰国子女とは海外で育って、なんらかの理由で日本に帰国する事になった日本人ですね。この言葉は最近よく聞くようになってきました。

子供の頃から海外に出て暮らしているので日本の事は知らない事が多いです。

僕自身、今日本に帰る事になったらこの帰国子女に該当します。

海外へ留学する人が増えている今、どんどん大学側も対応していて時代の違いが感じられますね。

帰国子女の場合は違う入試方法があったり、英語力を生かした道に進むことが重要。

日本の文化はよく知らないので日本に帰国した当初は「外国人みたい」と言われます。無意識にカタカナ語が英語発音になっていたり、箸が苦手だったり、漢字が読めなかったり、細かい所が問題。

僕も日本語力はだいぶ衰えていて、読み書きは同年代の日本にいる日本人と比べるとその差は比較できるものでは無い思っています。

自分自身もTCKなのか?

この本を読み、「もしかしたら自分もTCKなのではないか」と疑問に思いました。TCKは両親の国籍が違う場合、生まれた場所が違う場合のみではありません。

長期間海外で暮らしていて日本に住んだ事が無い自分のような人にも該当します。

しかし自分自身、TCKだとは思っていません。確かに多文化の環境で暮らしていて、日本人的な感覚は無いかもしれません。

しかし自分にとっての文化は日本+マレーシアの両方であり、自分の主観的には教育は英語で受ける物だと考えています。

日本語の能力も同年代の日本人から比べると劣っています、日本の通常も知りません。しかしその通常に入る必要は無いと考えていて、自分のアイデンティティ日本とマレーシアの両方だと考え、自分の文化は日本+マレーシアと考えていればそこに自分のアイデンティティを確立させることは可能です。

一つの文化に縛られて、アイデンティティを一つの場所にする事は全く必要無い。

選択肢を絞ってしまうと自分の可能性も絞っているという事なので、そうであれば両方の文化を足したものが自分の文化であり、自分の中の通常であればそこにアイデンティティを作ればいいのです。

人と同じ文化を歩む必要など全くありません。むしろ多文化で育ったという事をポジティブにとらえ、どう自分のスキルになるか、どう自分のラベルにする事が出来るか考えてみると世界は変わってくると思います。

まとめて

TCKとは周りに理解されていない、ハーフや帰国子女の最大の悩みでもあります。世界化が進んだ現代でも、まだまだ自分の文化を確立していないと、どこの国に行っても外国人になってしまいます。デビッド・C. ポロック氏著のこの本はそんな悩みをまとめている本で、TCKの事を深く理解する事ができ、すでに海外在住期間が長い僕でも勉強になりました。

個人的な感想そしては、これからはさらに国境という概念が弱くなり、さらに世界化が進むと思います。そうするとTCKのような環境で育つ子供も比例して増えていくので、これからは一つの文化でアイデンティティを確立する必要性も無くなります。

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